DPC制度変更

DPC(包括評価制度)導入について

当院は、令和6 年6 月1 日よりDPC(包括評価制度)の対象病院となります。
それに伴い、一般病棟(3 階病棟)入院患者はDPC の計算方法で入院医療費を算定します。

DPC とは

Diagnosis Procedure Combination の略で、「診断病名」と「医療サービス」の組み合わせ分類をもとに1 日当たりの包括診療部分の医療費が決められる計算方式です。 従来の診療項目ごとに計算する「出来高払い」方式とは異なり、入院患者さんの病名や症状をもとに手術などの診療行為の有無に応じて、厚生労働省が定めた診断群分類(約3,248 分類)点数に基づき、1 日当たりの金額からなる包括評価部分(注射・投薬・処置・入院基本料 等)と出来高評価部分(手術・麻酔・内視鏡検査・リハビリ等)を組み合わせて医療費を計算する会計方式です。

DPC による入院費の計算方法について

「入院医療費=包括評価×在院日数×医療機関別係数(*1)+出来高評価」

(*1) 「医療機関別係数」とは、病院の機能に応じて病院ごとに定められる一定の係数です。
この医療機関別係数により、同じ診断 ・治療でも病院によって医療費の総額が異なります。
DPC では、あらかじめ国の定めた1 日あたりの「包括評価」と「出来高評価」を組み合わせて計算します。
「包括評価」の投薬や注射、画像診断や検査を多くおこなっても1 日当たりの医療費は変わりません。
手術やリハビリテーションなどはこれまで通りの「出来高評価」で医療費が計算され、入院にかかる費用は包括分と出来高分を合わせたものとなります。

入院される患者さんへのお願い

  • 現在お薬を服用中の方はすべてのお薬を持参してください(当院で処方されたものに限らず)
  • 原則として入院期間中に、他の医療機関で診療を受けることや、お薬の処方を受ける
    (ご家族が薬を受け取りに行く場合も含みます)ことは原則としてできません。

    例えば、
    (1)入院中に他病院から処方された薬がなくなった場合
    (2)入院中に他の医療機関の受診を希望する場合
    このような場合は、必ずその都度、主治医、看護師又は病棟クラークへご相談ください。
    (3)入院中に今回の入院と関連のない他の診療科の受診を希望された場合、主治医の判断(緊急性など)
    により、退院後の外来受診をお願いすることがあります。
    (4)入院中に他の病気が発見された場合、主治医の判断(緊急性など)により、一旦退院後、改めて入院していただくことがあります。

DPC に関する Q&A

診断群分類とは何ですか?

診断群分類とは、基礎疾患を手術・処置の有無などの診療行為により、詳細に分類したものです。
厚生労働省が全国の病院からの実際の診療データを分析し、それぞれの分類に1 日当たりの包括医療費 (定額医療費)を設定しています。

DPC になっても診療は今までと同じように受けることができるのでしょうか?

当院での医療および診療方針は今までとまったく変わりありません。
ただし、DPC はひとつの病気(診断群分類)に対して入院治療を行う制度です。
「1 疾患1 入院」が原則となります。そのため入院中の外来診療(他科)については、緊急性がある場合を除き、退院後に受診していただく様、ご理解のほどお願い申し上げます。

入院された方全てが「DPC」対象となるのですか?

令和6 年6 月1 日以降、新たに一般病棟(3 階病棟)に入院された患者さんがDPC の対象になります。 ただし、例外として以下の場合は今までどおり出来高算定となります。
1. 病名と治療内容から診断群分類に該当しない場合
2. 労災保険、公務災害保険、自賠責保険を利用される場合
3. 自費診療で入院される場合
4. 入院後24 時間以内に亡くなられた場合 など

医療費の支払い方法は変わるのですか?

入院中の患者さんには月1 回(月末締め)翌月の10 日頃、退院される患者さんには退院時に請求させていただきます。支払方法に変更はありません。
ただし、病状の経過や治療の内容によって入院当初に計画した診断群分類が変更となった場合には、入院時に遡って診断群分類を変更するため請求額が変動することがあります。
その際には、退院時等に前月分までの支払額との差額を調整させていただくことがありますのでご了承ください。

入院医療費の一部負担金額は変わるのですか?

一部負担金額の支払いは、従来とは変わりません。
患者さんがご加入されている保険の負担割合に応じて一部負担金をお支払いいただきます。

「出来高計算方式」と「DPC の計算方式」では医療費はどちらが高くなるのですか?

診断群分類(DPC)によって、従来の出来高算定よりも高くなる場合や安くなる場合があります。
また、入院日数によっても、1 日当たりの医療費が変わる仕組みになっています。
DPC では入院される病名や治療内容、入院日数によって医療費が変わりますので、以前同じ病名で入院されていても、全て出来高算定で計算していた時の医療費とDPC で計算した医療費を単純に比較出来ない場合があります。
診断群分類ごとにDPC 方式による算定期間(特定入院期間)が定められており、これを超えた場合には超えた日数分の入院料を出来高評価方式で算定します。

高額療養費の扱いはどうなるのですか?

高額療養費の取扱いは今までと変わりありません。

食事や個室の料金は包括されるのですか?

包括対象外です。DPC 方式による入院料とは別に料金をご負担いただきます。

入院中の他医療機関の受診はできますか?

入院期間中に、他の医療機関で診療を受けることや、お薬の処方を受ける
(ご家族が薬を受け取りに行く場合も含みます)ことは原則としてできません。
例えば、
1. 入院中に他病院から処方された薬がなくなった場合
2. 入院中に他の医療機関の受診を希望する場合
このような場合は、必ずその都度、看護師又は病棟クラークへご相談ください。

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