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研修報告会について

院長　石川　浩一

 私たちの使命は、基本理念に謳われているように、患者中心の医療の心構えを持ち常に医療水準の向上に努め、専門的倫理的医療を提供し住民の満足を得られるように意欲ある活動をすることです。
 この研修報告会では、職員の日々の研鑽を皆で共有し、学習する病院組織をめざして人材育成・質の向上・環境整備に寄与することを目的としています。

 発表・参加ともに全職員が対象です。学会・研究会や研修に参加した人が発表します。内容は聞いてきた話でも、自分が発表してきた内容でもよい、としています。当院のレベル向上や改善につながるもの、提言事項、個人や部署のアピール、院長・事務長・看護部長に伝えたいこと、なども添えるようにしてもらっています。また、院内での組織横断的な活動報告や資格取得の課程・過程報告なども推奨しています。
 月１回、30分の開催です。職員には刺激を得られる貴重な時間となっています。これまでの開催記録を提示いたします。さらに、この会の雰囲気をお伝えするために、参加した医師に感想を述べてもらいましたので、ご参照ください。

研修報告会（2022年4月）に参加して

 今回の研修報告会では2名の看護師さんからそれぞれ報告をいただきました。

 お一人からは、2021年度に山梨県立大学看護実践開発センター認定看護師教育課程で認知症看護について学ばれたご経験を共有していただきました。座学に加え充実した実習・実践を通し多くのことを学ばれたことがよくわかりました。貴重なご経験を踏まえ、院内の認知症ケア、せん妄対策のさらなる改善に貢献してくださることと確信しました。学ばれてきたことを引き続き院内で共有いただき、ともに学んでいくことを期待しています。さらに今後の院内での取り組みを院外に発信することも期待されます。


 もうお一人からは、地域包括ケア病棟で取り組まれている電話訪問について、学会発表されたご経験を共有していただきました。コロナ禍において自宅訪問などができない状況を打破するための取り組みとして、非常に意義深いものだと感じました。ご発表では、取り組みを通じて患者家族や施設スタッフとのコミュニケーションがより円滑になったこと、施設スタッフのニーズに合わせた看護サマリの作成ができるようになったことが成果として挙げられました。これらは、退院というケア移行が起こるタイミングにおいて非常に重要なことです。この取り組みを通じて、今後も入退院支援の質向上が期待されます。また、在院日数短縮などの医療の質アウトカム改善につながる可能性もあります。引き続きの成果発表も期待されるところです。

研修報告会一覧